今年はひとつの目標として全戦でポイント獲得する事を掲げていたが、前回の鈴鹿でノーポイントとなり、その目標が達成できなくなってしまったが、残りのレース全てでポイントを獲得すべく、強い気持ちを持ってSUGOに乗り込んだ。
午前のフリー走行では序盤、雨が降ってしまい、後半は乾いてきたものの、安定したコンディションでセットの確認が取れず、思うように車が走らなかった。結果、9番手で午前のセッションを終えた。
予選に向けて車のセット変更を行い、Q1には松下信治選手がアタックを行った。
改善は見られたものの11番手でQ1を終え、Q2進出はならなかった。
明日に向けては、車の改善点が見つかったので、後方からではあるが、大量ポイント獲得を目指して行きたい。
「朝からセットが決まらず、ドライバー達も感触が良く無かったと言っており、残念ながらQ1を通過出来ませんでした。しかし、改善点も見えてきているので、明日はポイントを獲得出来るように準備していきます」
「午前中もあまり良く無くて、予選に向けてセット変更して挑んだのですが、バランスの良い車に仕上げる事が出来ませんでした。ウェイトも増えているものの、もう少し上のポジションを狙えたと思います。チームメイトの16号車の良い部分も共有出来ていれば、もう少し上にいけたと思うと、もったいなかったと思います。明日は改善すべき点が見つかったので、追い上げて行きたいと思っています」
「残念ながらQ1敗退してしまいました。想定よりもフロントの車高が上がっていて、他にも思っていたような状態に車が仕上がっていなかったというのがありました。しかしながら、戦えそうな手応えも感じているので、明日の気温にも左右されるところはありますが、最後までしっかり戦ってポイントを獲得したいです」
「Q1を通過出来る実力はあったと思いますが、上位を狙えたかというと、そこは何とも言えません。しかし、上手くまとめ切れなかったところもありました。ここ数戦、噛み合っていないのと、重さもあるというのはありますが、ボクらより重い車も前に行っているので、明日はそれをひっくり返せるように意味のある日にしたいです」
前回の鈴鹿ではポールポジションを獲れたものの、決勝では悔しい思いをしてしまった。今回は何とか鈴鹿以上の結果を追求していきたい。
午前のフリー走行は雨からドライにコンディションの変化があり、不安定なコンディションだったが、車のバランスは良さそうだ。順位は12番手で、決して良いポジションでは無かったが、フィーリングは良さそうだ。
Q1は大津弘樹選手が担当した。
午後は雨の予報だったが、雨は降らずドライコンディションでQ1が始まった。
大津選手はQ1を2番手で通過したが、車に若干の変更の必要性を感じセット変更をチームに申し出た。
それが見事にハマり、Q2を担当した佐藤蓮選手はコースレコードを叩き出し、2戦連続のポールポジション獲得を達成した。今回は何が何でも優勝して、終盤戦に弾みを付けたい。
「チームが良い車を作ってくれたというのはあるけど、大津がQ1終わってから的確なフィードバックがあって、それをチームが上手く引き出してくれたのが大きかったね。蓮もミスなく走ってくれて、コースレコードまで出したのは凄かったけど、大事なのは明日。前回の鈴鹿ではポールは獲れたけど、決勝で負けてしまったので、今回は何とかしたいね」
「16は雨でもドライでも安定していたね。予選で良かったのは、大津がQ1で走った後のフィードバックだね。それをしっかりとチームがカタチにしてくれたのと、蓮が集中して走り切れてポールを獲れたのだと思う。明日はポールから逃げ切って勝ちたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
「午前は悪くはないと感じたものの、コンディションが安定していなかったので、本当に良いのかどうか分からない印象でした。予選に向けてどうすればよいのか正直、分からない部分もありましたが、予選を走ってみたら結果的に凄く良くて、2戦連続ポールを獲れました。明日は鈴鹿のリベンジじゃないですが、優勝出来るように頑張ります」
「午前のセッションは雨からドライに変わって、その中であまりドライで走れていなかったので、予選ではタイムが出せるか不安がありました。ドライビングに関してはとても100点満点ではなかったですが、上手くQ1を2番手で通過する事が出来ました。Q1で改善したい点があり、チームがそれをうまく作り上げてくれて、それがポール獲得につながったのだと思います。明日が大事なので、勝てるように頑張ります」
「Q1の大津選手のフィードバックを元に車のセットを進めて、車もより良いバランスになりました。また、Q1の大津選手の走りを見ながら、自分の走りもイメージしながら良いアタックをすることが出来て、ポールを獲る事が出来ました。明日は前回の雪辱を果たせるように前から逃げ切りのレースが出来るように頑張ります」
スタート前のウォームアップはいつものように決勝のセット確認を行った。後方からポジションを上げられそうな手応えはあったようだ。ここ、SUGOは荒れるレースが多いので、様々な展開の対応策を組んでスタートを待った。
スタートドライバーは野尻智紀選手、パレードラップ、フォーメーションラップの後にスタートが切られた。
クリーンなスタートを切り、順位をキープしたまま2周目に入って行った。ペースはよく、7周目には一気に8番手まで順位を上げる事に成功した。さらに次の周に7番手にポジションを上げた。
19周目に300クラス同士の接触があり、FCYが導入された。翌周には車両回収が済み、リスタートが切られた。
25周過ぎまで順位の変動はなく、29周目にルーティンのピットインを行い、松下信治選手に交代した。
8番手で戦列に復帰した。他のピットインもあり、32周目には7番手に浮上したが、37周目に抜かれてしまい、8番手にポジションを戻してしまう。
他車のピットインもあり、順位を6番手に戻したところでFCYが導入される。ピットロード出口で300クラス車両が止まってしまったためだ。車両回収が終わり、47周目にリスタートが切られたが、直後にメインストレートで接触があり、セーフティーカーが導入されたが、かなり大きなクラッシュで赤旗中断となった。この時点でポジションは5番手。約1時間の中断のあと、セーフティーカーの先導によりリスタートが切られた。レースは時間レースになり、16:30でチェッカーとなる。
リスタート直後に300クラスの車両が止まり、FCYが再び導入された。58周目にリスタートが切られた。
デッドヒートを繰り広げていたが、バトル中に接触を避ける為にラインを外してしまい、9番手まで順位を落としてしまう。そのままチェッカーフラッグが振られたが、前の車がペナルティを受け、最終的には8位が正式結果となった。
「野尻は抜く事が難しいコースでしっかり順位を上げてくれて良い仕事をしてくれた。後半のノブも熱いバトルを見せてくれて、皆のモチベーションを上げてくれた。結果的に順位を落としてしまったのは残念だったけど、今後の可能性を示してくれたレースだったと思う」
「野尻もノブも素晴らしい走りをしてくれた。チャンピオンを獲るのは難しくなってきたけど、残りのレースでは存在をアピールして欲しいね」
「レースペースがとても良かったので、予選のポジションが悔やまれますね。終盤、ポジションを落としてしまいましたが、サクセスウェイトの事を考えると、ここはチャンスがあったので、残念ですが残りの2レースで頑張りたいと思います」
「決勝のレースペースは良かったので、やはり予選で車両のミスなども重なって、Q1を突破出来なかったのが悔やまれます。終盤はひとつでもポジションを上げようという気持ちが強くて、それが上手くいかなくて順位を落としてしまいました。色々なレースがあると思いますが、気持ちを切り替えて次のレース頑張ります」
「良いレースが出来ていたと思うのですが、最終ラップに300クラスの車が前にいて、自分の後ろにいた車にインを刺されてしまい、接触を避けるために外側にラインをずらしてしまい、大きく順位を落としてしまいました。悔いが残るレースでしたが、残りの2戦で良い結果を残せるように気持ちを切り替えて行きます」
前回の鈴鹿ではポールスタートからトップをキープしたままレースを展開していたが、ピットインのタイミングで順位を落としてしまい、表彰台を逃してしまった。今回は何が何でも優勝をもぎ取りたい。
スタートドライバーは大津弘樹選手。スタート直後は2番手の車両に背後に着かれたが、1周目のメインストレートでは少し差を広げて周回を重ねていった。
しかし、4周目から300クラスのラップダウンの車が現れ始め、5周目のストレートでトップを取られてしまう。
なかなかペースが上がらず、14周目の2コーナー手前で3番手にドロップしてしまった。
19周目に300クラス同士の接触があり、FCYが導入された。翌周には車両回収が済み、リスタートが切られた。
順位の変動はなく、30周目にルーティンのピットインを行い、佐藤蓮選手に交代、6番手でレースに復帰した。
ペースは悪く無いが、39周目に7番手にドロップ。
他車のピットインもあり、順位を5番手に戻したところでFCYが導入される。ピットロード出口で300クラス車両が止まってしまったためだ。車両回収が終わり、47周目にリスタートが切られたが、直後にメインストレートで接触があり、セーフティーカーが導入されたが、かなり大きなクラッシュで赤旗中断となった。この時点でポジションは4番手。
約1時間の中断のあと、セーフティーカーの先導によりリスタートが切られた。レースは時間レースになり、16:30でチェッカーとなる。
リスタート直後に300クラスの車両が止まり、FCYが再び導入された。58周目にリスタートが切られたが、チェッカーの時間となり、4位でレースを終えた。
シーズン前半戦はポイントを獲得する事が出来なかったが、鈴鹿、SUGOの2戦連続でポイントを重ね、波に乗り始めてきた。残りの2戦は更に上のポジションを獲得出来るように準備して行きたい。
「難しいレースだったね。でも悲観すべきポイントは無かったと思う。前半戦に比べれば大きな進歩を遂げているし、残りの2戦はとても楽しみ。もっと良い結果を出せると思っている」
「表彰台を狙える力があっただけに残念な気持ちもあるけど、シーズン全体を見ると尻上がりに良くなってきているので、残りの2戦でしっかり結果を出して行きたいね」
「ペースは悪く無かったのですが、ちょっと攻めすぎてしまいコースアウトしてポジションを落としてしまう場面があったのはもったいなかったですね。優勝出来る手応えを感じていたので、結果につなげる事が出来なかったのは残念ですが、残りのレースで優勝出来るように頑張ります」
「ボクのスティントでは、タイヤに厳しいレースでペースを上げるのが難しくて順位を落としてしまいました。後半の蓮のスティントも終盤厳しくなるだろうと思っていましたが、アクシデントがあって周回数が少なくなって、タイヤのパフォーマンスが落ちるところまでは行かなかったのですが、抜きにくいSUGOでは順位を挽回するのが難しかったです。あと一歩のところで表彰台に届かず悔しいレースになってしまいました。次回のオートポリスでリベンジしたいと思います」
「4位で非常に悔しいです。決勝のペースがやはり一番のポイントでした。同じパッケージで走っている車が表彰台に乗っているので、何が悪かったのかしっかり検証して次回に生かしたいです。しかし、最後までトップグループでレースが出来ていたのは大きな進歩なので、次回はリベンジしたいです」
鈴木亜久里監督のコメント
「予選を終わってみてから分かった事もあったんだけど、もしかしたらQ1落ちは防げたかも知れないね。しっかりと見直して、明日へ向けて準備していきたいね。改善点が見えているからこそ、明日の決勝が楽しみになってきました」